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洋館探訪
(Old Western Style Architectures) |
| その他 |
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平成14年11月8日(金) |
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平成14年11月8日(金)に「明治・大正の洋館邸宅見学」と称して、日本建築家協会の主催、文化女子大学の内田青蔵教授(写真左)の解説で、ジョサイア・コンドル作の清泉女子大学本館と三菱開東閣の見学会があり、初めて見学会で洋館見学をしました。
ことの発端は、「洋館探訪」のお客さんである星雅さんの「見られないと思っていた開
東 閣を、見られることになりました」という書き込みでした。 どんな建物かとWeb検索したところ、玉川高島屋(東京世田谷のデパート)のカルチャースクールで見学会があるとのことで、滅多に見られない建物なら見学会で見てみるか、と思って申し込んだのでした。
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(旧島津公爵邸) |
| まずは集合場所であった清泉女子大学本館を見学。 そもそも男性にとって敷居の高い女子大なのですが、元々お屋敷であったため、さらに部外者が入りにくい雰囲気を醸し出しています。 周囲一帯を島津山というそうですが、入口からさらに坂を登ると、現われるのが白亜の洋館。
建物の概略は、公爵・島津忠重(最後の薩摩藩主・島津斉彬の孫)が、ジョサイア・コンドルに依頼して建てたレンガ造りの本格的洋館大邸宅。 大正6年に完成したものの戦争のため島津家では維持できなくなり、昭和19年に日本銀行へ売却。 戦後GHQの接収を経て、昭和36年から清泉女子大学の所有となっています。 |
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| 清泉女子大正門 | 清泉女子大学本館(入口側) |
| 車寄せがあるところが本来の玄関のようですが、現在は締め切られ、裏手の新館から出入りします。 手前(写真右側)の附属棟は家族の食堂や子供部屋など、さらに右手の平屋部は厨房だったようです。
母屋の車寄せ手前側が階段部、その下の小さな窓3つはトイレのようです。 締切りの正面入口は、上部に十字の島津家家紋が入ったステンドグラスがはめ込まれています。 庭園側の応接室は窓部がアーチ状にせり出していて、外観上のアクセントにもなっています。 |
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| 1階ホールから見上げた階段 | 1階正面入口の
ステンドグラス |
1階庭園側の応接室 |
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| 2階ホール | 2階の廊下 | 2階旧子供部屋の暖炉 |
| 2階は夫婦の寝室や子供部屋などプライベートなフロアだったようですが、それでも大きなホールがありました。 天井蛇腹の続く廊下の左側は、日常の授業に使われているようで、今回は見られませんでした。 入口側・庭園側いずれの写真でも屋根上に煙突がそびえていますが、各部屋に暖炉が設けられています。 そういえば藤森氏の講演による本格洋館の要件である、暖炉と靴生活を満たしていました。
庭園に出ると、丸い列柱が並ぶ特徴的なベランダが広がっています。 1階応接室の湾曲せり出し部が、そのままベランダの湾曲に現われていて、列柱と並ぶ大きな特徴になっています。 1階はアーチ窓、2階は普通の方形窓と造り分けられています。 また隣接する茶色い建物は、使用人が生活していた建物のようですが、こちらもコンドルの作とのことでした。 |
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| 列柱が並ぶベランダのある庭園側 | 隣接する使用人等の居住棟 |
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(旧岩崎高輪別邸洋館) |
| 門を入るなり言われたことは、部分部分の写真を撮っても構いませんが、建物の全体の写真は撮らないでください、ということでした。 「このご時世に」と批判される(清泉は学校だからいいのかな?)のを嫌ってかと思いますが、確かに立派な建物でした。 そんなわけで全貌が一目でわかるような写真はありません。 各部をつなぎ合わせて、全貌をご想像ください。 ちなみに藤森照信氏の著作、建築探偵・神出鬼没には庭園側からの全景が掲載されています。
さて建物の概略ですが、三菱グループ2代目の岩崎弥之助が、コンドルに設計を依頼して明治36年に建築着手し、明治41年に完成したレンガ造りの本格的洋館大邸宅。 しかし施主・岩崎弥之助は完成の翌月死去し、以後は三菱グループの迎賓館的な施設として使われているとのこと。 なお戦災によって内部は焼失しているので、内装は戦後の造作です。 |
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| 狛犬に迎えられる正面入口 | 手前にせり出しだ正面両翼 | 庭園側の3層部 |
| 門扉正面は樹木が植えられ、入口からは内部が窺い知れないのですが、門を通って少し歩くと、樹木の隙間から広大な庭園と白亜の豪邸がチラチラと見え隠れします。 さらに進むと右手にそびえるのが開.東.閣。 車寄せの手前には狛犬が鎮座し、左右対称の両翼は手前にせり出しています。
庭園側に回ると3階及び屋上に登る螺旋階段の塔屋が見えますが、円筒がヨーロッパの城塞を思い起こさせます。 また3層で窓上装飾の形状を変えています。
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| 2階ベランダ | ベランダ部 | レンガ造りの厩舎 |
| 実は入口からの道の左側にレンガの建物があります。 なんと厩舎(馬小屋)だそうですが、屋根上には時計塔らしきものまで立っています。 窓の多くはベニヤ板やブルーシートでふさがれた廃墟状態ですが、神戸市の旧・小寺家厩舎(重文)のように整備してもらいたいですね。
広大な庭園は洋風(イギリス式?)ですが、実はちょっと離れたところに日本庭園もあるようです。 また1階ホールにはコンドル直筆という図面がありました。 建物の平面図(左上の黒塗り部)の両翼がせり出しているのがわかりますか? |
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| 広大な庭園 | コンドルの図面 | 右下に書かれたサイン |
| 洋館見学はもちろん国内外の旅行でも、案内や説明なしで気ままに見て回ってばかりいるため、時間の制約を受けたりする見学会は、やっぱり苦手だなぁ、というのが正直な感想でしたが、滅多に見られない建物を見ることができた貴重な機会でした。 |
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